命を守るために、『先進的窓リノベ事業』活用しませんか?
是非知っていただきたかったので少し仰々しいタイトルになってしまいましたが、昨年から業界のみならず、巷でも話題の『先進的窓リノベ事業』を皆さんご存知でしょうか?
こちらは窓の断熱に特化した補助事業です。
これまでの主な補助事業は工事費の1/2や1/3という形で補助が行われてきました。
今回の先進的窓リノベ事業は窓の大きさや性能によって定額で補助が行われます。
どう違うのかというと、
これまでの補助事業:10万円の工事に対して5万円(補助率1/2):補助率50%
先進的窓リノベ事業:10万円の工事に対して9万2千円(外窓交換の一例):補助率92%
極端な例ですがこういった補助を受けられる可能性がありますし、
ここまででなくとも、これまでよりも大幅に少ない自己負担で開口部の断熱改修ができることは間違いありません。
自宅はペアガラスだから、という方も複層の内窓を設置してクアッドガラス(4枚ガラス)にすることで温熱環境の改善が可能ですし、
自宅はいいけどお正月に帰った実家が寒かったなあ、という方は是非ともご実家の窓リフォームをご検討ください。
日本の既存住宅の寒さは命に関わるレベルです。
1枚ガラスのアルミサッシは風をしのげるだけで、その温度はほとんど外と変わりません。
その寒さを居室だけ、などの局所暖房でごまかすことで居室と廊下、お風呂などとの温度差が大きくなりヒートショックで毎年2万人近い方が亡くなっています。
出典:日本ガス石油機器工業会
出典:学研ココファン
ヒートショックは浴室で起こることが多い為、上記のように浴室を基準として解説されることが多いですが、トイレも注意が必要です。
居室を出て寒い廊下を抜けトイレへ、その間にも血圧は上昇していきます。
さらにトイレでいきむとそこからさらに上昇し、終わると急激に血圧が下がるためヒートショックに繋がります。
一般的に寒さの軽減、冷暖房費の削減のために居室を優先的に施工される場合が多いですが、浴室・トイレはヒートショックが起こった時に人目に付きにくい場所であるため、命を守るためには優先的に温熱環境の改善が必要な場所となります。
併せてそこへ向かう廊下も改善することでヒートショックリスクの軽減につながりますが、極端な話をすれば家の中で大きく温度差が生まれる場所がある限り安心はできないと言えます。
そんな環境を、比較的短い工期かつ費用を抑えて改善できるのは『内窓の設置』です。
LIXILの内窓インプラスなら、1窓あたり約60分、一般的な住宅なら1~2日で家じゅうまるごと窓改修が可能です。
基本的に設置には窓の枠に7センチの余裕が必要になりますが、そんなスペースないよ、という場合でも弊社のような施工店の工夫で施工できる場合がほとんどです。
※追加費用はご容赦ください…
サーモグラフィーで比較するとその効果は絶大です。
⇓ペアガラス内窓/単板ガラス3mm+Low-Eガラスを設置
また、温熱環境の改善だけではなく、結露の軽減はもちろんのこと
幹線道路沿いにお住まいの方は、その防音性にも驚かれます。
もちろんデメリットもあります。
・既存の窓の内側にもう一つ窓が付くので開閉箇所が増える
・同様に掃除のときに拭きあげる箇所が増える
この2点は施工された方から多く上がるデメリットです。
ですが、皆さん口を揃えて言われるのは
「やって良かった」です。
デメリットを補って余りある環境改善になりますし、窓の拭きあげに関しては、結露の抑制で相殺と考えても良いのではないでしょうか。
また、内窓設置スペースがどうしても確保できない場合は外窓交換という方法もあります。
どちらがいいだろう?いくらかかるんだろう?そういった部分はプロの目でしっかり見極めさせていただきますので、お気軽にご相談ください。
お見積り無料ですが、なかなか時間が取れない、簡単に概算が知りたい、そんな方にはLIXILの内窓設置 省エネ補助金シミュレーションがおすすめです。
簡単な質問に答えていくだけで、内窓設置の簡易見積、目安補助金額、20年間の冷暖房費の削減効果がご確認いただけます。
自分はやりたいんだけど、家族が納得してくれない…
そんな時の説得材料にもご利用ください。
長くなりましたが、国がここまで住宅の、特に窓の断熱改修に力を入れたことは過去なかったのではないでしょうか。
カーボンニュートラル、燃料費高騰、そういった背景は間違いなくありますが、なにより命を守っていただくために、今回の『先進的窓リノベ事業』を多くご活用いただきたいと考えています。