断熱性能等級6・7はなぜ制定されたのか
10月1日より断熱等性能等級6・7が施行されました。
4月の等級5施行の半年後に上位等級施行という発表に当初は驚きや困惑の声もありました。
背景としてはやはり2020年の「2050年カーボンニュートラル宣言」があります。
現行基準および等級5程度では、到底達成できない目標であることは明白で、
2025年等級4義務化以降も既存のロードマップを前倒しで進めていかなければなりません。
本来であれば等級5は将来目指すべき基準(誘導基準)として設定されるものでありましたが、
国としては等級6・7を現段階で示すことで等級6が近い将来の義務化基準、
等級7が誘導基準であることを示唆する狙いがあるのではないかと考えられます。
また、長野県は住宅の省エネルギー化に対して先進的な自治体のひとつです。
2025年の義務化以降は自治体ごとに住宅の最低基準の設定が可能となりますので、
現在の動きから長野県は他県に先駆けて等級5の義務化を進めていくことが予想されます。
そうでなくとも2030年までに等級5は義務化予定となっていますので、
工務店様におかれましては、やはり現時点で等級6に
対応できる仕様の設定は必要となってくるのではないでしょうか。